貰って「嬉しくない」プレゼントというのは誰しもあるものだが、貰って「微妙」というのはまた趣が違うのだということをまず理解してもらいたい。

例をあげるとするなら、貰って嬉しくないプレゼントとは「自分のあげたものをラッピングだけ替えてそのままプレゼント」というようなものである。

ちなみに、俺は小学校のころ嫌いだった女にコレをやられた。嫌いな奴にあげる割には紳士ぶりを発揮して良い物を贈ったつもりでいたので、その仕打ちには少々傷ついた。
そう、彼女も俺のことが嫌いだったのだ。
(なぜプレゼントをあげたか?誕生会というものが小学校のクラス会にはあるのだ)

逆に「微妙」に分類されるのは以下のようなものである。

・「栄養足りてないみたいだから」と気遣いながら渡される「ダシ用にぼし」
・恥じらいながら、かわいいラッピングで渡される「合わせみそ」
・男なのに「似合いそう♪」と言って渡される「化粧道具」

いずれも俺の弟分にあたる後輩のいただきものである。
渡してくれた人物はそれぞれ別の女の子らしいが、天然ボケのやることはつくづく分からない。

さて、俺が貰って微妙な気分になったプレゼントとは?
これが今回のネタである。(前振り長い・・・・・・)

俺の尊敬する先輩にSサンという男がいる。
演劇関係の先輩で大変世話になっているのだが、この人寝起きだけは誰にも自慢できない人物である。
起きないこと、起きないこと、彼を起こす作業は時には30分以上かかるありさまである。

俺がSさんを起こしに行ったある朝のこと

俺「やっと起きましたか」
S「ありがとう」
俺「コーヒー飲みますか?」
S「自分で入れる」
俺「じゃあ、どうぞ。待ってますから」

けだるそうにコーヒーを入れて飲むSサン
動きとしゃべりのすべてが、ゆるやか

S「(飲み差しを)飲むぅ?」
俺「いりません。早くしゃっきりして下さい」
S「いや、見下しながら人にモノを勧めてみただけ」
俺「余計な事せんでください」

トイレットペーパーを手にとってしげしげと眺めるSサン

S「なあ、いつも(起こしてくれて)ありがとな」
俺「はあ。どういたしまして」
S「コレ、あげる」

トイレットペーパーを差し出される俺

S「それは俺の部屋で最も大切なモノです」

どうも最後のセリフが名言に思えてならない。
しかし、そんなセリフでトイレットペーパーを貰うのは「微妙」ではないですか?
(ちなみに本人はこのやりとりを覚えていなかった。やはり完全には覚醒していなかったらしい。)
 

☆いくつか勝手にリンク貼っちゃいました。
 こっちはマダたいした日記じゃありませんが読みに行かせて下さい。

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