最近、しきりにT氏について思い出す。
年に一度くらい、そういう時期がくるので、そういう時期なのかもしれない。

T氏とは、昔よく話してもらっていた。
近い存在だった人物である。
悪い奴っぽかったけど、尊敬もできる人物で、一度彼をモチーフに脚本を書いたこともある。
出来の悪い第1稿を、勇に読ませたきり未だ未完成だが……

彼を思い出すのは、自分が駄目になっている時が多い。
年上だったせいもあるかもしれないが、彼はしょっちゅう俺を馬鹿にしていた。 しかも本心から。
しかし一時期、大人というものをT氏に投影していた俺は、彼の「馬鹿」という言葉に、それなりの意味を感じていた。
今の俺を彼ならなんて言うだろうか?
また「馬鹿」と言われるのだろうか?

それはそれで……イイなぁ、とも思う。
T氏の思い出は、こういっちゃーなんだが、青春の匂いがする。
(だから、彼をモチーフにした脚本のテーマは、俺なりに「青春」だ)

そういえば、彼はよく「目的があって行動がある」
と言っていたが、今の俺はまた違う実感を込めて、同じセリフを後輩指導に使ったりしている。

元気でやっているだろうか?
T氏があの約束を忘れているとも思えないので、きっとどこかで何かして生きているんだろうと思う。
そのうち彼に、手紙を書きたいと考えている。

手紙を書いたら、勇が「僕にも内容を教えろ」と言うに決まっているし、勇にはその権利があるように思うから……
内容如何によっては、この日記で手紙を公開してもいいかなと思っている。
T氏がそういうことに頓着しないのは知っているし、許可はとれると思う。
この日記の読者でその手紙の意味を理解できる人は勇しかいないだろうけど、彼に手紙を書くとしたら、それは…俺にとって、ちょっとした意味のあるモノになるはずだ。

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