男が、声高に呼びかけている。
 
なあ、誰が言ったんだ?
自我が同一していないと困るだなんて。
そもそも、自我が同一ってなんだよ。
壊れてたら壊れてたなりに、自我って奴は自我なんじゃねーーのか?
 

女が、本を読みながら答える。
 
なあ、うるさいんだよ。 何をこだわっているのさ?
それを私が認めたからといって何なのさ?
結局、あんたがそう思うなら、わざわざ議論しようとも思わないね。


馬鹿を言うんじゃねー。
議論をしたいとか、そんなんじゃねーんだ。
俺は、誰にだって認められようだなんて、思っていやしないんだから。
自分自身にだって、認められなくてもいいんだから!


だったら黙っていなよ。
そうすれば誰も君に、気づくことすらないんだから……
 

君は、俺を孤独だと思っているかもしれないが、君こそ孤独だ!!


どうでもイイだけなのよ。

  
政二は思った。
「没だ……」

脚本のネタを考えている。

どうにもまとまらない思考回路が、時々暴走する。
ダメだ。

もっとポップで明るいモノを書かないと……
また、前回みたいに「分からない」と言われる。

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