反抗期のリアル

2002年5月22日
反抗期のこと覚えてますか?

あの頃の怒り。

あの頃のむなしさ。

あの頃のリアル。

遠のきかけてませんか?

自分が間違っているのかもしれないって、分かっていたあの時代。

正論なんて響かない、あの時代。

口では何を言っても……

生々しい感情だけが、全てにおいて重要だった。

 
Kは、遠距離恋愛の彼氏とうまくやっている。
そのかわり、親とはあまりうまくいっていない。
親は、娘が遠くに行くのが心配で、Kを洗脳するような口調で、別れさせようとしているのだそうだ。

俺は、そんなKにとって多分、大切な友人だ。
「たまに政二と話すと、頭がスッキリするんだ」
と言ってくれるのは正直嬉しいし、俺もKにだから正直に話していることも、いくつかある。俺たちは、とりとめのない話を週に1回くらいする。
 

今回、彼女が自分の反抗期について語っていた。

今はそう思えないけど、あの頃完璧な親だと思ってたんだ。
意見を押し付ける人ではなかったし、命令もしなかった。
だからと言って、まるっきり放任でもなくて……いろんな本とかに載っているような、上手な子育てを地でいく親だったんだ。

そんな親でも、私は反抗していた。
私が、わがままだったんかな?
わざと怒らせるようなことばかり言って、親をカンカンにさせようとしていた。
なんであんなコトしてたのか思い出したいんだけど、今の私にはちっとも分からない。

 
しばらく雑談をしていた。
少し関連のある話だったのかもしれないが、雑談の内容は忘れた。

しかし、Kは思い出した。

私の親は、睨みつけて私を叱るんだ。
そして、モノを断定するように喋る。
その時の睨みつけるあの表情が、私は怖くてたまらなかった。
だからだ……!だから私は、
「オマエに睨まれたって私は平気だ!もっと怒れよ!」
って、挑発していたんだ。
自分が負けないってことを、親に知らしめてやりたかったんだ!

 
「私、本当は未だに、親が怖いんだと思う」

ちょっと泣きそうな表情で、Kはそう言った。
なんて強い女性だろう。

忘れかけた反抗期を、思い出しながら前に進む君の、未来の平和を心から願うよ。

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