緑の生首の浮かぶ夜
2002年7月7日家から、近くのコンビニエンスストアまで、徒歩5分。
勉強や作業に気が散ると、買出しに出かけるには、丁度良い距離だ。
雨が降っていなければ。
その日は、小雨が降っていて、買出しに出かけるのは、ちょっと不愉快な天気だった。
「でもなー、おなか減ったしな……」
学校に傘を忘れっぱなしだったので、傘も持たずに出かけていく。
ジメっとした空気。
夜だからといって、涼しい季節は過ぎた。
「あっついなー…」
ふとその時、
緑色の光が近づいてくるのが見えた。
……え?
俺は目が悪いので、目を凝らす。
こういう場合、人の顔に見えたものが、本当は看板の陰だったりするものだ。
実際どう考えても人じゃないものを、人に見間違える実例が自分にせよ他人にせよ多いのは、いったいどういうわけなのか?
しかし、今回にかぎっては……
……本当に人の顔だ。
緑色に浮かぶそれは、長い髪の女の人に見えた。
こっちに近づいてくる。
闇の中で、その緑の頭の位置は、丁度人間の顔の位置。
俺の目の高さである。
下向きかげんの顔の表情は読めない。
悪いけど、本当の話だよ?
俺、その時……
本当にビックリしたんだから。
こんな風にね・・・
「あ、雨なのに、携帯電話開いて、メール打ったら駄目だよ……しかも、緑に光る携帯画面って……今、少ないよね(笑」
勉強や作業に気が散ると、買出しに出かけるには、丁度良い距離だ。
雨が降っていなければ。
その日は、小雨が降っていて、買出しに出かけるのは、ちょっと不愉快な天気だった。
「でもなー、おなか減ったしな……」
学校に傘を忘れっぱなしだったので、傘も持たずに出かけていく。
ジメっとした空気。
夜だからといって、涼しい季節は過ぎた。
「あっついなー…」
ふとその時、
緑色の光が近づいてくるのが見えた。
……え?
俺は目が悪いので、目を凝らす。
こういう場合、人の顔に見えたものが、本当は看板の陰だったりするものだ。
実際どう考えても人じゃないものを、人に見間違える実例が自分にせよ他人にせよ多いのは、いったいどういうわけなのか?
しかし、今回にかぎっては……
……本当に人の顔だ。
緑色に浮かぶそれは、長い髪の女の人に見えた。
こっちに近づいてくる。
闇の中で、その緑の頭の位置は、丁度人間の顔の位置。
俺の目の高さである。
下向きかげんの顔の表情は読めない。
悪いけど、本当の話だよ?
俺、その時……
本当にビックリしたんだから。
こんな風にね・・・
「あ、雨なのに、携帯電話開いて、メール打ったら駄目だよ……しかも、緑に光る携帯画面って……今、少ないよね(笑」
コメント